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2025年06月20日
オンラインでの情報共有に便利なホワイトボードアプリ。
物理的なホワイトボードをデジタル上で再現したツールで、ハイブリッドワークが一般化した現代のビジネスシーンで欠かせないツールです。
しかし、実際にどのように活用できるのか、費用対効果があるのか、など導入に躊躇される方も多くいらっしゃるでしょう。
そこでこの記事では、2025年現在でおすすめの無料ホワイトボードアプリ8選をご紹介。
無料で使える機能の範囲や選び方のポイントを解説します。
無料でありながら高機能なホワイトボードアプリを活用して、組織の生産性向上を目指しましょう。
ホワイトボードアプリとは、物理的なホワイトボードの機能をデジタル環境で再現したオンラインツールです。
従来の会議室にあるホワイトボードのように、参加者が自由に書き込みや図解を行えるだけでなく、デジタルならではの豊富な機能を提供します。
最大の特徴は、インターネット接続があればどこからでもアクセスでき、複数の参加者がリアルタイムで同時編集できることです。
手書きのスケッチ、テキスト入力、図形の挿入、画像の添付など、多様な表現方法で情報を共有できます。
さらに、作成したコンテンツはクラウド上に保存され、後から参照、編集が可能。
議事録やアイデアの記録としても活用できます。
ホワイトボードアプリの基本機能や活躍するビジネスシーンなどについては、以下の記事で詳しく解説しています。
こちらの記事も合わせてご覧ください。
ホワイトボードアプリとは?ハイブリッドワークに欠かせない主要ツール9選と選び方を解説
無料のホワイトボードアプリは、複雑なアイデアや概念を視覚的に表現可能。
言葉だけでは伝わりにくい情報も、図解やフローチャート、マインドマップなどを使って直感的にわかりやすく共有できます。
付箋機能を活用したブレインストーミングでは、参加者全員が同時にアイデアを出し合い、リアルタイムで整理・分類が可能。
従来の口頭でのアイデア出しよりも多くのアイデアを効率的に収集できます。
作成したボードは即座にデジタル化されるため、手書きメモの転記作業が不要になり、情報の正確性も向上するでしょう。
また、クラウド保存により、いつでもどこからでもアイデアにアクセスできるため、継続的な改善や発展にも寄与します。
無料のホワイトボードアプリを活用することで、会議の質と効果の向上が期待できます。
議論の内容をリアルタイムで可視化できるため、参加者全員が同じ理解レベルに到達しやすくなり、認識の齟齬を防げます。
会議中に作成したボードは、そのまま議事録として活用できるため、会議後の事務作業を大幅に削減。
従来の手書きメモからの転記作業や、別途議事録を作成する手間もかかりません。
また、視覚的な情報共有により、会議の焦点を明確に保つことができ、脱線しがちな議論を効率的に進行可能に。
これにより、会議時間の短縮と決定事項の明確化を同時に実現できます。
無料のホワイトボードアプリを導入することで、組織は大幅なコスト削減が期待できます。
従来の物理的なホワイトボードや付箋、マーカーなどの文具類の購入費用が削減できます。
また、WEB会議を効果的に利用することで、会議室の利用頻度も削減。
会議室スペースの見直しを実施することでオフィススペースの最適化にもつながります。
無料のホワイトボードアプリの大きな特徴は、初期導入コストが発生しない点です。
予算が限られた部署や小規模チームでも気軽に利用できます。
とくに、新しいツールの効果を検証したい段階では、無料プランから始めることでリスクを最小限に抑えながら導入を進められます。
無料のホワイトボードアプリは、オフィス勤務とリモートワークが混在するハイブリッドワークを導入する企業にとって、とくに価値の高いツールです。
物理的な場所に制約されることなく、すべてのメンバーが平等に議論に参加できる環境を実現できます。
リアルタイム同期機能により、離れた場所にいるメンバー同士でも、同じ画面を見ながら即座に意見交換が可能に。
これにより、従来のリモート会議で課題となっていたリモート参加者の疎外感を解消し、より活発な議論を促進できるでしょう。
無料ホワイトボードアプリを選定する際は、まず基本機能の充実度を確認しましょう。
手書き入力やテキスト入力、図形描画、付箋機能、画像挿入など、最低限必要な機能が無料プランで利用できるかを検証します。
操作の直感性も重要な選定ポイントです。
複雑な操作が必要なツールは、チーム全体での導入時に学習コストが高くなり、結果的に利用率の低下を招く可能性があります。
初めて使うユーザーでも迷わず操作できるシンプルでわかりやすい設計のアプリを選ぶとよいでしょう。
また、描画の応答性や動作の軽快さも重要です。
ラグが発生するアプリでは、話題と操作画面の間にずれが生じ、会議の内容に集中できず、ホワイトボードアプリの利用効果が薄れてしまいます。
そのため、ラグの少ないスムーズな操作感を提供するアプリを選択しましょう。
無料プランの制限事項を詳細に確認することは、長期的な利用を検討する上で欠かせません。
ボード作成数の上限、同時接続ユーザー数の制限、ストレージ容量、機能制限などを事前に把握しておきましょう。
とくに、チームサイズが拡大する可能性がある場合は、ユーザー数制限が将来的なボトルネックにならないかを検討します。
さらに、無料プランから有料プランへのアップグレードパスも確認しましょう。
段階的に機能を拡張できるプラン体系のアプリを選ぶことで、組織の成長に合わせて柔軟にスケールアップできます。
現代のワークスタイルでは、PC、タブレット、スマートフォンなど、さまざまなデバイスからアクセスできることが必須条件です。
とくに、チームメンバーが異なるOSやデバイスを使用している場合、すべての環境で一貫した機能と操作性を提供できるアプリを選ぶ必要があります。
WEBブラウザベースのアプリは、OSに依存せずに利用できるため汎用性が高く推奨されます。
一方、ネイティブアプリの場合は、Windows、Mac、iOS、Androidなど、主要なプラットフォームすべてに対応しているかを確認しましょう。
また、オフライン機能の有無も重要な検討項目です。
インターネット接続が不安定な環境でも作業を継続でき、接続回復時に自動同期される機能があると、さまざまな環境で利用でき、便利です。
無料アプリであっても、企業での利用を想定する場合はセキュリティ機能を慎重に評価する必要があります。
データの暗号化、アクセス権限の設定、二要素認証の対応状況などを確認しましょう。
データの保存場所や管轄権も重要な考慮事項です。
とくに機密性の高い情報を扱う場合は、データがどの国のサーバーに保存されるか、適用される法律や規制はどれかを把握しましょう。
また、アカウント削除時のデータ処理方針や、サービス終了時のデータ移行手順についても事前に確認しておくことが重要です。
無料のサービスは予告なく終了する可能性もあるため、データのポータビリティを確保できるアプリを選択しましょう。
Microsoft Whiteboardは、Microsoft 365 エコシステムとの密接な統合により、企業環境での利用に最適化されたホワイトボードアプリです。
Microsoft 365を利用していれば、無料ですぐに使用できます。
特徴的なインク美化機能により、マウスやキーボードで描いた線や図形を自動的に補正し、描画スキルにかかわらず誰でもプロフェッショナルな品質のボードを作成できます。
無料プランの機能範囲:
Zoomホワイトボードは、世界的に普及しているZoom会議システムに統合されたホワイトボード機能です。
Zoomアカウント(無料・有料問わず)があれば無料で利用でき、会議中だけでなく独立したツールとしても使用可能です。
従来のクラシックホワイトボードと比較して大幅に機能が強化されており、ミーティング外でも継続して共同作業ができます。
会議録画機能と連動し、ホワイトボードでの作業過程も含めて記録できる点が特徴です。
無料プランの機能範囲:
DrawChatは、完全無料で利用できるオンラインホワイトボードアプリケーションです。
アカウント登録が不要で、URLを共有するだけで即座に共同作業を開始できる手軽さが最大の特徴です。
無料ツールでありながら、クレヨンやペン先などのツールがスタイラスの筆圧や傾きに反応し、まるで紙に書いているかのような自然な描画体験を提供します。
ただし、作成したボードは30日間アクセスがないと削除されるため、長期的なプロジェクトには注意が必要です。
無料プランの機能範囲:
Miroは、豊富なテンプレートと高度な共同編集機能で知られる、デザイン思考やアジャイル開発に特化したホワイトボードアプリです。
無料プランでも十分な機能を利用できますが、ボード数の制限があるため、継続的な利用には有料プランの検討が必要です。
無料プランの機能範囲:
有料プラン追加機能:
FigJamは、デザインツールFigmaの開発チームが手がける共同編集特化型のホワイトボードアプリです。
アイデアの整理やブレインストーミングに特化した設計で、デザイナーやプロダクトチーム向けに最適化されています。
無料プランの機能範囲:
有料プラン追加機能:
Muralは、ブレインストーミングやデザイン思考フレームワークに特化したホワイトボードアプリです。
デザイン思考プロセスやアジャイル開発に最適化されたテンプレートが豊富で、構造化されたワークショップに適しています。
無料プランの機能範囲:
有料プラン追加機能:
Limnuは、最も自然な手書き体験を提供することに特化したホワイトボードアプリです。
独自の描画エンジンにより、実際のマーカーで書いているような滑らかで自然な線を再現し、クリエイティブ業界で高い評価を得ています。
無料プランの機能範囲:
有料プラン追加機能:
Whiteboard Foxは、シンプルさと軽量性を重視したブラウザベースのホワイトボードアプリです。
アカウント作成不要で即座に利用開始でき、URLを共有するだけで他の人を招待できる手軽さが特徴です。
インターネット環境が不安定な地域でも快適に動作するよう設計されています。
無料プランの機能範囲:
有料プラン追加機能:
MAXHUB「MTR Board」は、会議室向けWEB会議システム「Microsoft Teams Rooms」専用に開発されたディスプレイです。
4K大型タッチパネルディスプレイに、AI搭載の5000万画素3眼カメラ、広範囲の集音が可能な16マイクアレイ、AIによるノイズキャンセリング機能など、WEB会議に必要な機能がすべて備わっています。
MTR Boardでは、Microsoft社のホワイトボードアプリ「Microsoft Whiteboard」が利用可能。
指や付属のタッチペンで自由に書き込めます。
Teamsとシームレスに連携するため、Microsoft 365やMicrosoft Teamsを利用している企業におすすめです。
複数の外部デバイスの準備や煩雑な接続作業が不要で、ディスプレイからワンタッチで会議を開始できる使いやすさは、ハイブリッドワーク時代の会議室に最適なソリューションといえるでしょう。
MAXHUB「All in One Meeting Board」(以下:ミーティングボード)は、会議に必要なハードウェア・ソフトウェアをすべて搭載したインタラクティブホワイトボードです。
ハイブリッドワークはもちろん、あらゆる会議の最適化を実現します。
ミーティングボードにはディスプレイだけでなく、オートフレーミング機能を備えた広角カメラ、高性能のマイク・スピーカーが搭載されています。
さらに、ハイブリッド会議にもミーティングボードからそのまま入室可能。
外部機器への接続は一切不要なので、会議準備にかかる時間や工数を大幅に削減できます。
このようにミーティングボードは、デジタルホワイトボードからカメラ、マイクスピーカーなどを搭載。
ハイブリッド会議やWEB会議に必要な機能がこれ1台にすべて収まっています。
ミーティングボードには、ホワイトボード機能を標準搭載。
指や付属のタッチペンでの書き込みはもちろん、画像や資料の挿入、匿名付箋機能など、ハイブリッド会議に便利な機能が利用できます。
指や付属のタッチペンでの書き込みが可能です。
従来のホワイトボードアプリでは、ペンや消しゴムなどそれぞれの機能へのモード変更の操作が必要でした。
V7シリーズでは、ペンの太さや指での入力を認識できるため、書き込みや消去、文字の選択などが可能。
より直感的に操作できるようになりました。
タブレットやスマートフォンから画像や資料の挿入も簡単です。
会議の前に写真や資料を印刷したり、投影する資料を変更するために
ケーブルを挿しなおしたりする必要はありません。
匿名のメモ機能も搭載。
メモは匿名で送れるので、自由に発言しやすく、さまざまなアイデアが収集可能です。
付箋の並び替えも自由に行え、意見を整理しながら、効率的に会議を進められます。
ホワイトボードの編集内容の保存は本体以外にも、QRコードの読み込み・メール配信など、さまざまな方法で他の端末への保存が可能です。
議事録をとったり、データを配布したりする手間が省けます。
さらに、遠隔地のミーティングボード同士でホワイトボードの相互編集と音声通話ができます。
ホワイトボード共有終了後には、それぞれのミーティングボードに編集したデータが残ります。
ミーティングボードはWindows OSを搭載しているため、Windows OSに対応している他のホワイトボードアプリの利用・操作も可能です。
ミーティングボードにホワイトボードアプリを導入する際は、まず使用するホワイトボードアプリがミーティングボードのタッチスクリーン機能と互換性があるか確認しましょう。
多くのアプリはWEBブラウザ経由で利用できます。
設定プロセスでは、まずネットワーク接続を確認し、安定したインターネット環境を整えます。
次に、ホワイトボードアプリにアクセスし、アカウントを設定しましょう。
この際、組織のセキュリティポリシーにしたがって、適切な認証設定を行うことが重要です。
ミーティングボードの高精度タッチスクリーンを最適に活用するためには、アプリ側のタッチ感度設定やスタイラス設定を調整するとよいでしょう。
また、マルチタッチ機能を活用して、複数の参加者が同時にボードを操作できるよう設定することで、より効果的なコラボレーション環境を実現できます。
無料のホワイトボードアプリは、現代のハイブリッドワーク環境において、コストを抑えながら効果的なコラボレーションを実現する強力なツールです。
アプリ選択の際は、チームの規模、主な利用用途、既存ツールとの連携、セキュリティ要件を総合的に考慮することが重要です。
まずは無料プランで試用し、実際の業務で効果を確認してから本格導入を検討するとよいでしょう。
無料でありながら高機能なホワイトボードアプリを活用することで、組織のコミュニケーション品質向上と生産性向上を実現しましょう。