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2024年03月21日

デジタルサイネージ導入にかかる費用は? 価格目安や運用コストなどを解説

近年、駅構内やタクシーの車内など、さまざまな場所で見かけるようになったデジタルサイネージ。最近では会社のエントランスや社員食堂、会議室などに設置して、ブランドイメージの醸成や情報共有に用いられるなど、企業での活用も進んでいます。

この記事では、デジタルサイネージの導入にあたって必要な機器やかかる費用についてご紹介。費用を抑えるコツや選定のポイントなど、デジタルサイネージを導入するうえで知っておきたい情報をまとめて解説します。

デジタルサイネージの基本をおさらい

デジタルサイネージとは?

デジタルサイネージは、デジタル技術を用いて公共の場や商業施設で情報を表示するシステムです。広告、案内、エンターテイメントといったさまざまな目的で使用され、電子ディスプレイを介して動画や静止画で情報を伝達できます。

デジタルサイネージの導入により、企業や組織はリアルタイムで情報を更新し、ターゲットとする観客に直接訴えかけることが可能になります。この柔軟性と即時性が、デジタルサイネージと他の媒体との大きな違いといえるでしょう。

従来の看板やポスターと異なり、デジタルサイネージでは内容の変更が容易で、一度の設置で複数のメッセージを表示することができます。また、視覚的な魅力が高く、動画やアニメーションを利用することで、より大きな注目を集めることが可能です。

これらの特性により、デジタルサイネージは商業施設、交通機関、教育施設、医療施設など、幅広い分野で利用されています。

デジタルサイネージの種類

デジタルサイネージには、設置場所や使用目的に応じて大きく3つの種類に分けられます。目的に合わせて最適な種類を選択することで効果的な運用につながります。

種類 インターネット接続 概要
スタンドアロン型 × 記憶媒体に保存したコンテンツをディスプレイに表示する
ネットワーク型 ネットワーク経由でディスプレイに表示するコンテンツ配信をする
インタラクティブ型 モーションセンサーやタッチパネルなどの機能を使い双方向コミュニケーションが実現できる

それぞれの違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。
(「デジタルサイネージとは?その種類や導入メリット、活用シーンを解説」)

デジタルサイネージ導入のメリット

情報の変更が容易で、リアルタイムでの共有も可能

デジタルサイネージは紙媒体とは異なり、情報変更や差し替えが容易です。例えば、紙のポスターを掲示している場合、情報を更新する時にわざわざ現地に足を運び、張り替え作業をしなければなりません。 ですがネット接続可能なデジタルサイネージの場合、ネット経由で情報の変更や差し替えができます。紙媒体ではリアルタイムでの情報共有が難しいケースがありますが、こうしたデジタルサイネージでは、リアルタイムでの情報共有が可能です。

コミュニケーション効果の向上

情報共有が容易であることは、コミュニケーション効果の向上にもつながります。デジタルサイネージの持つエンゲージメントと視認性の高さは、情報伝達の効率を大きく改善することでしょう。 デジタルサイネージでは静止画はもちろんのこと、動画やアニメーションも投影できます。そのため従来の紙でのお知らせよりも視聴者への注意を引くため、メッセージをより効果的に伝えることが可能です。

情報の差し替えに伴う費用や工数の削減

デジタルサイネージは、従来の印刷物に比べてコスト効率が高く、内容の更新も容易です。初期導入コストはかかりますが、一度設置してしまえば、情報の更新に伴う差し替えにかかる追加の費用や工数を削減できます。その分頻繁に情報を更新する日常のお知らせといったさまざまなシーンでの活用が可能です。

デジタルサイネージの価格相場

デジタルサイネージの活用を検討する際、考えなければならないのは費用です。デジタルサイネージの導入にはディスプレイや記憶媒体のほか、コンテンツマネジメントシステム、コンテンツ制作などの費用が発生します。

ディスプレイの費用

デジタルサイネージのメイン機器であるディスプレイ。性能によって価格差があるので、目的や用途を明確にして、適切な製品を導入することがおすすめです。純粋なディスプレイの場合、屋内用は10~40万円程度、屋外でも利用できるものは50~300万円ほどが一般的です。

このほか、防水やタッチパネル、大型のインチ数など、性能によってはさらに高額になる可能性もあります。壁面設置ではない場合にはディスプレイを立てるスタンドが必要で、2〜20万円ほどかかります。さらに設置工事が必要な場合には、追加費用がかかるケースもありますので注意しましょう。

記憶媒体の費用

デジタルサイネージに映し出すコンテンツは、そのデータを記憶媒体に保存しておく必要があります。記憶媒体にはUSBメモリやSDカードのほか、セットトップボックス(STB)などがあります。

ディスプレイに再生機能があり、USBメモリやSDカードを直接差せる場合には、USBメモリやSDカードがあれば利用できます。USBメモリやSDカードは、容量や処理速度によって費用に差がありますが、一般的には数千円程度で購入できます。

一方、再生機能がないディスプレイを使用する場合、セットトップボックス(STB)という映像表示器が別途必要になります。STBにはディスプレイの電源切り替えやコンテンツの再生スケジュール、画面レイアウトを管理する機能があります。搭載している機能で価格差があり、数千円から10万円程度の費用が必要です。

コンテンツマネジメントシステム(CMS)の費用

再生機能を持たないディスプレイで、なおかつSTBのような機器がない場合には、コンテンツマネジメントシステム(CMS)が必要です。CMSは画像や動画、音声、GIFファイルなど一括管理しコンテンツの再生スケジュールを設定できるソフトウェアです。登録するサイネージの台数やライセンス数、登録する素材数などによって費用が異なります。

コンテンツ制作の費用

デジタルサイネージに映し出すコンテンツの制作を外注する場合には、企画や制作の費用が必要です。制作費は、コンテンツの種類(画像・映像・音声の有無など)や外注する業務範囲に応じて、価格差があります。静止画の場合は1万円~3万円程度、動画の場合で2分ほどで10万円程度が一般的です。コンテンツ制作費は、情報更新のたびに費用がかかるため、注意が必要です。

デジタルサイネージの導入費用を抑えるコツ

デジタルサイネージの導入はさまざまなメリットをもたらしますが、その費用は導入を躊躇させる要因となることもあります。しかし、適切な選択と活用ができれば、導入費用を抑えつつ効果を最大化することが可能です。

目的に適したディスプレイの選定

ディスプレイはデジタルサイネージのシステムで最も高価です。ですが最高価格のディスプレイが必ずしも最適とは限りません。設置場所や目的に応じた最適なディスプレイを選ぶことが重要です。 例えば、屋内用途であれば、高い防水性や耐候性を持つより高価な屋外用ディスプレイを選ぶ必要はありません。また解像度や画面サイズも、用途に応じて適切に選ぶことでコストを抑えられます。

また、システム全体で費用を確認することも重要です。安価なディスプレイの場合、最低限の機能しか搭載されておらず、追加の機器が必要となり、結果的に費用がかさむケースがあります。具体的な運用をイメージし必要な機能を洗い出すことで、トータルコスト削減につなげましょう。

ターゲットに合わせたコンテンツ戦略

デジタルサイネージの効果的な運用には、コンテンツ制作が欠かせません。視聴者に合わせた最適なコンテンツをつくることで、より高いエンゲージメントとROIが期待できます。コンテンツ制作には、視聴者のニーズや伝えたいメッセージなどにもとづいて、企画・制作する必要があります。

デジタルサイネージ選定のポイント

デジタルサイネージの導入は、コミュニケーション戦略における重要なステップです。しかし、さまざまなデジタルサイネージ製品があるため、最適な選択をすることは簡単ではありません。ここでは選定のポイントについて解説します。

必要な機能とスペックの見極め

必要なスペックを検討することが重要です。例えば屋内で使用するのであれば、防水防塵の機能は最低限で問題ありません。設置する場所や表示するコンテンツに応じて、最適なディスプレイサイズや解像度を選定しましょう。

また接続性能や拡張性にも着目しましょう。デジタルサイネージシステムは、しばしば複数のデバイスやソフトウェアと連携して動作するため、適切な入出力ポートやネットワーク接続機能を備えている必要があります。将来的にシステムを拡張する可能性も合わせて検討することをおすすめします。

価格と性能のバランス

デジタルサイネージの選定においては、単に初期費用のみならず、総所有コストを考慮した価格比較が必要です。総所有コストには、デバイスの購入費用のほかに、運用・維持管理費用、電力消費費用、将来的なアップグレードや交換費用が含まれます。長期的な運用を見越した性能の選択も、コストパフォーマンスの高いデジタルサイネージ選定には欠かせません。

例えば、初期投資は高くても、消費電力が少なく、メンテナンスが容易で、長寿命のデバイスを選択した方が、長期的には経済的になることがあります。また、将来的なニーズの変化に柔軟に対応できる製品を選ぶことで、追加投資を抑えることができます。

デジタルサイネージのおすすめ商品

常時情報を表示するならMAXHUB「デジタルサイネージ」

MAXHUB「デジタルサイネージ」は、デジタルサイネージに特化したシンプルな機能とデザインを採用したディスプレイです。鮮やかな映像出力と高音質再生が可能なスピーカーを搭載しています。 Android11.0を搭載しており、電源をいれるだけですぐに情報発信が可能です。スマートフォンやUSBから直接データを転送でき、指定した時間に自動再生することもできます。

オプションでMAXHUB PivotやKI SignのCMSサービスを提供。再生時間の設定や表示内容の更新など簡単にコンテンツ管理ができます。 43〜98型までの豊富なサイズ展開で、画面向きの選択もできるので、設置場所や用途に合わせた幅広いシーンで活用できます。商品価格についてはオープンとなっておりますので、お気軽にお問い合わせください

MAXHUB「デジタルサイネージ」はこんなシーンにおすすめ

・店舗やオフィスの掲示板として、動画などを常に表示したい

・インターネットに接続して、サイネージの便利な機能をフル活用したい(クラウド一括管理など) 

・サイネージ利用も、会議利用もしたい

PCとの接続や複数画面を共有するならMAXHUB「ミラーリングディスプレイ」

MAXHUB「ミラーリングディスプレイ」は、鮮やかな映像出力と高音質再生が可能なスピーカーを搭載し、投影に特化したディスプレイです。 ミラーリングディスプレイにはワイヤレスドングルを標準装備。PCに挿し、ボタンを押すだけでの簡単操作で、ネットワーク接続がなくても画面共有ができます。 サイズ展開は43〜98型までと多彩なラインナップで、会議室での利用をはじめさまざまな場面での活用が可能です。 商品価格についてはオープンとなっておりますので、お気軽にお問い合わせください。

MAXHUB「ミラーリングディスプレイ」はこんなシーンにおすすめ

• PCの画面を投影したい

• セキュリティ対策のため、社内ネットワークにつなぎたくない

• 会議にも使いたい

まとめ

この記事では、デジタルサイネージ導入にかかる費用や、効果的な運用のためのポイントを中心に解説してきました。 デジタルサイネージは広告宣伝はもちろん、情報共有や業務効率化などさまざまな用途で活用できます。ご紹介したポイントを押さえて、デジタルサイネージ導入の検討材料としてお役立てください。