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2025年09月29日
WEB会議が当たり前になった今、「音声が聞き取りにくい」「全員がカメラに映らない」といった課題を感じていませんか。
その解決策として注目されているのが「ビデオバー」です。
この記事では、ビデオバーの基本的な知識から、導入のメリット、自社に最適な製品の選び方、そしておすすめの最新モデルまでを分かりやすく解説します。
会議の質を向上させたいIT・総務担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
まずは、ビデオバーとは何かについて基本を解説します。
ビデオバーとは「WEB会議に必要なカメラ、マイク、スピーカーを一つにまとめた専用デバイス」のことです。
製品によっては、パソコン不要でWEB会議を始められるOS搭載モデルもあります。
ビデオバーがあると、WEBカメラやマイクスピーカー、ケーブルなどを個別に用意する必要がなくなるため、会議室の設置や配線が非常にシンプルになります。
USBケーブルを1本つなぐだけで準備が整い、専門知識がなくてもすぐに使える手軽さが魅力です。
Microsoft TeamsやZoomなど主要なWEB会議サービスに対応しているツールも多くあり、会議室のDXと効率化を力強く支えるツールといえます。
ビデオバーの最大の特徴は、映像と音声に関するすべての機能が「一体化」していることで、各機能が最適に連携して動作する点にあります。
WEBカメラやマイクスピーカーを個別に組み合わせると、性能の差や相性の問題が起きやすくなります。
一方、ビデオバーは設計段階から一体型として開発されているため、高品質な映像と音声を実現し、参加者の表情や声を確実に相手に届けられます。
また、AI機能を搭載したモデルが多く、参加者の位置に合わせてカメラが自動で最適な画角に調整してくれるものも。
配線や設置の手間が減り、設定の複雑さや機器トラブルのリスクも大幅に減らせます。
コロナ禍を経てハイブリッド会議(オフィス出社とリモートワークの併用)が一般化し、
オフィスでの会議が再び増える中で、ビデオバーは高機能かつ手軽に導入できる解決策として大きな注目を集めています。
従来の大規模テレビ会議システムは高額で、導入や運用にも専門知識が求められました。
それに対し、ビデオバーは比較的コストを抑えられ、誰でも簡単に設置・操作できる手軽さが評価され、企業の大小を問わず急速に普及が進んでいます。
ビデオバーを導入することで、会議の準備から進行、管理に至るまで、様々な面で効率化が図れます。ここでは、具体的な5つのメリットをご紹介します。
ビデオバーの導入で最も分かりやすいメリットは、設置の手軽さと会議室の見た目の改善です。
カメラ・マイク・スピーカーが一体化しているため、これまでのように複数の機器を接続する煩雑な作業は一切不要。
多くの製品はディスプレイの上や下、または壁に直接設置できるため、テーブルの上が広々と使えます。
複雑な配線がなくなることで、見た目がスッキリするだけでなく、ケーブルの抜けや断線といったトラブルのリスクも減少します。
機器の構成がシンプルなため、設置後すぐにスムーズな会議を始められる点がメリットです。
WEB会議で最も重要なのは、音声と映像の品質です。
ビデオバーは、複数の高性能マイクや最新の高画質カメラを搭載しており、参加者全員の声や表情をクリアに相手へ届けます。
例えば、AIノイズリダクション機能は、タイピング音や空調音など会議の妨げになる雑音を自動で除去します。
スピーカーの音をマイクが拾ってしまうことで発生するエコー(反響)を防ぐ機能も搭載。
そのため、遠隔の参加者ともストレスなく円滑にやり取りできます。
例えば、MAXHUB「XBar」シリーズのように、AIによる高度なノイズ除去機能を搭載した最新モデルは、
周囲の雑音を気にすることなく会話に集中できる環境を提供してくれます。
最近のビデオバーの多くは、高性能なAIを搭載しています。
このAIが、会議の質を劇的に向上させる鍵となります。
例えば、AIによる顔認識や話者追従(スピーカートラッキング)機能を使えば、発言している人をカメラが自動で認識し、画面の中心に映し出してくれます。
参加者が移動したり複数人が同時に話したりしても、AIが発言者を的確にズームします。
手動でカメラを操作する必要はありません。
これにより、誰が話しているのかが一目で分かり、対面で会議をしているかのような臨場感と一体感が生まれます。
さらに、MAXHUB「XBar」のように、会議室全体を映しながら参加者を個別に表示する「スマートギャザリング」といった機能を備えた先進的なモデルも注目です。
複数の機器を組み合わせて会議システムを構築した場合、それぞれの設定やアップデート、トラブル対応が必要で、IT管理者の負担は大きいです。
ビデオバーは構成がシンプルなので、管理やメンテナンスも容易です。
ファームウェアのアップデートや設定変更、トラブルシューティングも基本的に一つの機器で完結するため、IT担当者の工数を大幅に削減できます。
導入や各会議室への展開もスムーズに行えるため、購入から廃棄までの総所有コスト(TCO)の削減にもつながります。
ビデオバーは、特定のプラットフォームに縛られることなく、幅広いWEB会議アプリで利用できる点も大きなメリットです。
Microsoft TeamsやZoom、Google Meetなど、現在利用している主要なアプリに柔軟に対応します。
ほとんどの製品は、USBケーブル1本でPCと簡単に接続でき、複雑なドライバーのインストールや設定は不要です。
これにより、普段使い慣れたツールを使って、社内の打ち合わせから取引先との商談まで、相手の環境を気にすることなく、いつでもすぐにWEB会議を始められます。
多くのメリットがあるビデオバーですが、導入を検討する際にはいくつかの注意点も理解しておく必要があります。ここでは主なデメリットを2つ紹介します。
高品質なカメラやマイク、スピーカー、そしてAI機能までが一つに統合されています。
そのため、ビデオバーは単体のWEBカメラやマイクスピーカーを個別に購入する場合と比較して、初期費用が高価な傾向にあります。
例えば、高品質なWEBカメラは1万数千円で購入できますが、高機能なビデオバーはその数倍以上のコストがかかる場合も。
設置の手軽さやAI機能が不要な環境では、コストに見合わない投資になる場合もあります。
ビデオバーは小規模から中規模の会議室向けに設計されている製品が多く、その範囲では絶大な効果を発揮します。しかし、一体型であるため拡張性に限りがある点には注意が必要です。
例えば、20人以上が参加するような大規模な会議室では、内蔵マイクの集音範囲やカメラの画角が足りず、部屋の端にいる参加者の声や表情を十分に捉えきれないことがあります。
逆に、高性能モデルを小さな個人ブースに導入すると、機能を持て余してオーバースペックになることもあります。
部屋の規模に応じてマイクやカメラを追加したい場合は、拡張性の高いモデルか別のソリューションを検討しましょう。
自社の環境にぴったりのビデオバーを導入するためには、いくつかのポイントを押さえて製品を比較検討することが重要です。
ここでは、選定時に確認すべき5つのポイントを解説します。
まず最も重要なのが、ビデオバーを設置する会議室の広さと、想定される最大参加人数です。
製品のスペック表には必ず「マイクの集音範囲」と「カメラの画角」が記載されています。
・2〜6名ほどの小規模会議室:集音範囲3〜5m、画角70〜120度程度の製品で十分対応できる
・10人以上が参加する中〜大規模会議室:広い集音範囲や120度以上の画角を持つモデル、または拡張マイク対応モデルを選ぶ必要がある
マイクの集音範囲は、部屋のサイズを少し上回る余裕を持ったスペックの製品を選ぶと、参加者全員の声をクリアに届けられます。
カメラの性能は、会議の臨場感を左右する重要な要素です。
画角は、1〜2名での利用なら90度前後でも十分ですが、複数人が横並びに座る場合は120度以上の広角レンズを搭載したモデルが理想的です。
解像度は、現在ではフルHD(1920×1080)が標準的ですが、より高精細な4K対応モデルを選ぶと、
ホワイトボードに書かれた細かい文字や参加者の表情まではっきりと映し出せます。
中には、MAXHUB「XBar」のように5000万画素もの超高解像度カメラを複数搭載した製品もあり、参加者の表情や資料の細部まで鮮明に映し出せます。
さらに、AI搭載モデルなら、発言者を自動追従する「スピーカートラッキング」や、全員を収める「オートフレーミング」機能が使え、集中度と没入感が高まるでしょう。
クリアな音声は、WEB会議の成否を分けるといっても過言ではありません。
マイクの性能でチェックすべきは以下の2点です。
・集音範囲
・ノイズキャンセリング機能
キーボードの打鍵音やエアコンの動作音といった環境ノイズを効果的に除去する機能や、
エコーを抑制する機能があれば、騒がしいオフィス環境でもストレスのない会話が可能です。
発言者の声の大きさを自動で適切な音量に調整してくれる機能も便利です。
部屋の広さやレイアウトによっては、拡張マイクや外部スピーカーを接続できるかどうかも確認しておくと良いでしょう。
ビデオバーとPCの接続方法には、主に2種類の方法があります。
USB接続タイプ | ワイヤレス対応モデル | |
設定の簡単さ | ◎ 簡単 | ○ やや複雑 |
通信安定性 | ◎ 非常に安定 | △ 電波状況に依存 |
配線 | × ケーブル必要 | ◎ 配線不要 |
設置の自由度 | △ PC近くに限定 | ◎ 自由な配置 |
導入コスト | ○ 比較的安価 | △ やや高価 |
適用場面 | 常設会議室 | レイアウト変更頻度が高い会議室 |
USBケーブルで直接接続するタイプは、設定が簡単で通信も安定しているため、最も一般的で手軽な方法です。
一方、ワイヤレス対応モデルは、配線が不要でPCの置き場所も自由になるため、会議室のレイアウトを柔軟に変更したい場合に適しています。
ただし、電波状況によっては接続が不安定になる場合もある点に注意が必要です。
会議室の常設機材として使うのか、様々な場所で利用するのかなど、用途に合わせて最適な接続方法を選びましょう。
ビデオバーは様々なメーカーから発売されており、それぞれに特徴があります。
・Logicool(ロジクール): WEBカメラ市場で高いシェアを誇る。AIによる自動フレーミング機能や豊富な拡張性が強み。
・Poly(ポリー): 旧PolycomとPlantronicsが統合したブランド。高性能なマイク技術や動作の安定性に定評がある。
・Yealink(ヤーリンク): コストパフォーマンスに優れている。シンプルな設計で大人数に対応するモデルもラインナップしている。
これらに加え、近年ではMAXHUB「XBar」のように、Windows OSを搭載するなどユニークな特徴を持つ高機能モデルも登場しており、選択肢はさらに広がっています。
自社の環境や予算、サポート体制も含めて総合的に判断することが大切です。
数あるビデオバーの中でも、今最も注目すべき製品の一つが、MAXHUBの最新ビデオバー「XBar」シリーズです。
ここでは、特に中〜大規模会議室に最適なフラッグシップモデル「XBar W70 Kit for Microsoft Teams Rooms」を中心に、その革新的な機能をご紹介します。
MAXHUB「XBar」シリーズは、単なる映像・音声の送受信にとどまらず、「会議室の空気感まで伝える」ことを目指して開発された一体型デバイスです。
高度なAIが参加者の動きや声をリアルタイムで分析し、常に最適な映像と音声を自動で提供。
Microsoft Teams Roomsの認定も受けており、安定した高品質な会議環境を実現します。
・XBar U50 / V50 : 小・中規模の会議室に最適
・XBar V70 / W70 : 中・大規模の会議室に最適
「XBar W70 / V70」は、ビデオバーとしては世界で初めて、なんと5000万画素のカメラを4つ(広角×2、望遠×2)も搭載。
広角130度のワイドな映像で会議室全体を映し出しつつ、光学ズームと合わせて遠くに座っている人の表情も鮮明に捉えます。
高解像度のため、デジタルズームしても映像が荒れにくいのが特徴です。
さらに、多彩なAI映像最適化機能で、会議の質を大きく高めます。
・オートフレーミング: 参加者を検知し、全員が最適に収まるよう自動で画角を調整。
・スピーカートラッキング: 発言者をAIが認識し、動きに合わせて自動で追跡・ズームアップ。
・スマートギャザリング: 会議室全体を映しながら、各参加者の顔を個別に切り出して表示し、表情を分かりやすく伝えます。
音声面でも「XBar W70 / V70」は妥協しません。16個もの高性能マイクを搭載し、最大10m離れた場所の音声もクリアに集音。
20W×2の高出力スピーカーが、広い会議室の後方までしっかりと音声を届けます。
また、最先端のAI音声最適化技術が、快適な会議環境を創り出します。
・AIノイズリダクション: 周囲のキーボード音などの雑音を強力に低減。
・エコーキャンセル: スピーカーの音がマイクに回り込むことで発生する不快なエコーを抑制。
・オーディオフェンス: あらかじめ設定した範囲以外の音をブロックし、会議室外の騒音などが入り込むのを防ぎます。
「XBar W70」の最大の特長は、ビデオバーとして世界で初めてWindows OSを搭載している点です。
これにより、PCを介さずにデバイス単体でMicrosoft Teams Roomsを安定して利用できます。
他社製品と比較しても、5000万画素×4眼という圧倒的なカメラ性能や、Windows OS搭載による安定性・拡張性は大きな優位点です。
アスペクト比21:9のウルトラワイドディスプレイにも対応し、多くの情報を表示できる先進的な会議環境を構築できます。
高性能でありながらコストパフォーマンスにも優れ、保守体制も整っているため、安心して導入できる製品といえるでしょう。
ビデオバーは、WEB会議やハイブリッド会議におけるコミュニケーションの課題を解決し、業務効率を大幅に向上させるための強力なツールです。
カメラ・マイク・スピーカーが一体化していることによる設置や管理の手軽さはもちろん、
AIを活用した高度な機能が、これまでにない臨場感と快適な会議体験をもたらします。
導入コストや会議室の規模といった注意点もありますが、自社の目的や環境に合わせて最適な製品を選ぶことで、そのメリットを最大限に引き出せます。
今回ご紹介した選び方のポイントや最新の「XBar」のような製品情報を参考に、ぜひ自社に最適な一台を見つけ、会議の質を次のレベルへと引き上げてください。
これは単なる機材導入ではなく、働き方そのものを変える価値ある投資です。