子どもたちの“第三の居場所”を運営する中で、
学びの場を作る際、モニターだと遠くから見にくく
資料への書き込みや動画の再生がすぐできない…
そこでミーティングボードを導入したところ、
子どもたちが集中しやすい環境を実現できました。
株式会社水倉組様が、新潟市東区庁舎の3階を借りられて、「地球の子供食堂と宿題Cafeひがしく店」を設立し、
私たち特定非営利活動法人Lily&Marry’S(以下、リリマリという)と共に、
地域で暮らす子どもたちを支える事業を展開しています。
リリマリは地域と人を元気にしていくことをコンセプトとし、地域振興に15~6年程取り組んできました。
地域振興に加え、社会貢献にも力を入れたいと考えていたタイミングで、コロナ禍に突入。
子どもたちの遊ぶ場所も、人と話す機会も減っている状況を目の当たりにし、
子どもたちの居場所づくりが大事ではないかという考えから、子ども食堂の立ち上げに至りました。
私達がやりたいのはただ食事が食べられるところではなく
子どもたちの“第三の居場所”になること。
そのような想いから、2021年より新潟市中央区で「地球の子供食堂と宿題Cafe」を運営しています。
子ども食堂としての運営は勿論ですが、宿題のサポートを実施したり、
協賛企業様のつながりから毎月様々な企業様にお越しいただき、
子どもたち向けにワークショップを開催いただいたりするなど、活動は多岐にわたります。
そして2024年5月に設立した「地球の子供食堂と宿題Cafeひがしく店」は
コンセプトや想いをそのままに、新潟市東区の子どもたちに向けて運営しています。
行政庁舎内にある常設の子ども食堂としては日本最大級です。
また、ほぼ毎日営業している子ども食堂は、全国の子ども食堂全体の2%程度ではないでしょうか。
もともと、子ども食堂内で宿題サポート等の学習支援を行っていましたが、
より多くの子どもたちに学習の場を提供できたらと思い、電子黒板の導入を検討していました。
ワークショップ等で子どもたちに学びの場を作る際、
大きめのモニターに資料を投影していました。
しかしモニターの場合、当子ども食堂が広いため、遠くの子どもには見にくく、
その場で資料に書き込んだり、簡単に動画を再生したりもできません。
より多くの子どもたちに見やすく、そして登壇いただく企業様がワークショップを開催しやすくなるように、
大きい電子黒板があるとよいのではと考えていました。
そこで多くの製品を比較検討し、その中で最も理想的だったMAXHUB「All in One Meeting Board」(以下、ミーティングボードという)を株式会社水倉組様より、
「新潟県新事業チャレンジ補助金 地域課題解決型」を活用して、導入いただきました。
一番の決め手は、様々な機能があるにも関わらず、とても直感的で使いやすいところです。
当子ども食堂では特定の誰かが電子黒板を使うのではなく、
外部講師として初めて電子黒板を使用する方が来られることが多いため、
触って分かりやすい操作方法であることはとても重要なポイントでした。
実際、岩塚製菓株式会社様のワークショップでは、開催前に少し操作説明を行っただけで、
ワイヤレスドングルにて資料を投影し、そこに書き込んだり動画を再生したりしながら、開催することができました。
岩塚製菓株式会社様によるワークショップの様子
簡単な操作説明のみで資料への書き込みや動画の再生が行えた
今は外部の企業様が行うワークショップ等を中心にミーティングボードを活用しています。
資料を投影したり、動画を流したりして、子どもたちに見せたりするように使うことが主です。
一般的なディスプレイへの資料投影の場合、投影する際にHDMIケーブルが必要でした。
準備に時間がかかっていましたし、ケーブルの長さによってPCを設置する位置に制約が生じていました。
しかし、ミーティングボードはワイヤレスドングルをPCに挿してワンタップするだけで
ワイヤレスに画面投影ができるので、準備時間を削減でき
PCも自由な場所に設置できるようになりました。
さらに、ミーティングボードへ投影した資料は、ミーティングボード側でも操作ができます。
そのため、登壇時にスライドを進めるためにPCとディスプレイの間を往復する、
といった無駄な動きがなくなり、効率的にワークショップを実施できるようになりました。
登壇される方に、投影した資料はPCからでなくミーティングボードから操作できることをお伝えすると驚かれます。
PCから投影したものはPCで操作するというのが当たり前になっているためです。
一度お伝えした後は、皆様ミーティングボードから操作をしており、
登壇される方もより楽しそうにワークショップを実施いただいているので、これもよい効果だと感じています。
資料に書き込むといった登壇者の動きが生まれるため、
子どもたちの興味を惹きやすくなり、以前より注目・集中してもらえるようになりました。
ミーティングボードは、ディスプレイの反射が少なく、見にくい場面が少ないことも
子どもたちの集中を高める1つの要因ではないでしょうか。
また、現状子どもたちにミーティングボードへ書き込んでもらう機会は少ないのですが、
人数が少ないタイミングに触れてみてもらうと、非常に喜んでいろいろ書いていました。
ミーティングボードの様な最先端の電子黒板が施設に1台あることで
「自分も勉強してみようかな」「ちょっと話を聞いてみようかな」というきっかけにも
なっており、よい傾向だと感じています。
ミーティングボードにはWindows OSが搭載されているため、
インターネットに接続していれば、PCを用意せずとも
ミーティングボード上でブラウザを立ち上げて検索することができます。
以前、新潟出身の歌手の方からお米を寄付いただいたのですが、
子どもたちは歌手の方のお名前だけを伝えても、誰か分からないことがありました。
そこで、ミーティングボード上に動画共有サイトを表示し、
歌手の方の映像を流してサイネージの様に活用しました。
電子黒板としてだけではなく、サイネージとしても活用できるのは嬉しいですね。
使いきれていない機能がたくさんありますが、当子ども食堂に来る子どもたちや、
運営を手伝ってくれるボランティアスタッフの学生たちが、
より活動の場を広げられるように活用していきます。
例えば、ボランティアスタッフの学生たちが会議をする場面では、
投票機能やメモ転送機能など、上手く活用していきたいですね。
また、ミーティングボードに搭載されている広角カメラを活かして、
広い当子ども食堂を映しながら、
運営する2つの子ども食堂をWEB会議アプリで繋いで交流を行ったり、
別の事業者様と繋いで新たな交流を生んだりできたらと考えています。
さらに、今後はミーティングボードを電子黒板として活用し、
進学塾とは異なる方向性で塾の運営も行っていく予定です。
実際、2024年末に十数名が参加して「学び方を学ぶ塾」を開催しました。
資料の大枠を作ってミーティングボードへ投影するだけで、
講義しながらどんどん資料に書き込んでいくことができました。
非常に講義しやすく、子どもたちにとっても面白いものになったと感じています。
ミーティングボードにはまだまだ様々な可能性がありそうです。
URL | 地球の子供食堂と宿題Cafeひがしく店 |
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