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2024年12月27日

GIGAスクール構想とは?現状とその課題からNEXT GIGAでの電子黒板活用例を紹介

近年は、社会のあらゆる場面でITの活用が日常のものとなっています。
子どもたちの学習においても、GIGAスクール構想により「一人一台の端末」は必須の学習ツールとなりました。
日本では、GIGAスクール構想によるICT機器の配備や、小学校のプログラミング教育を通じたICT教育、
ICT環境の整備が進んでおり、令和2年度の新学習指導要領で、
子どもたちの情報活用能力は言語能力と同様に「学習の基盤となる資質・能力」と位置付けられました。
このように教育現場では、GIGAスクール構想の実現に向けてICT教育への取り組みが加速しています。

本記事では、GIGAスクール構想とは何か、具体的な取り組みや課題について解説しています。
さらに、現状の課題を解決するNEXT GIGAで導入したい「多機能な電子黒板」の活用方法も紹介します。

GIGAスクール構想とは

GIGAスクール構想とは、次の2つを目的とした取り組みです。

・「個別最適化」されたICT環境の実現
・主体的、対話的、深い学びのある授業に改善

まず、子どもたちに1人1台の端末と、高速大容量通信ネットワーク環境を整備することにより、
誰一人取り残すことなく「個別最適化」されたICT環境を実現すること。
次に、これまでの日本で蓄積された教育と最先端のICT機器をミックスすることで、
一層充実した学習活動と「主体的・協働的」で深い学びのある授業に改善していくことです。

ICTとは、情報通信技術を指し、具体的にはデジタル化された情報を使って、
人と人・人と機械でやりとりをする技術のことです。
ICT教育により「すぐにでも、どの教科でも、誰でも」1人1台端末を、
日常のツールとして活用できる取り組みを進めています。

GIGAスクール構想で授業はどうなる?ICT活用のメリット

GIGAスクール構想により、児童生徒には1人1台端末が配布され、大型提示装置を使用した授業風景が定着しています。
ICT機器を活用した授業では、これまでにはない子どもたちの学習メリットが多くあります。
教育にICT機器を活用するメリットは次の通りです。

・主体的、協働的、深い学びの実現
・遠隔授業で学校に通えない生徒の学習参加
・教師の業務負担軽減

主体的、協働的、深い学びの実現

ICT機器を活用した授業では、Zoomなどを使用したオンライン授業や、
資料作成ツールを使った「主体的・協働的」な授業での深い学びが可能です。
そのほか、授業支援ソフトでのスライド作成や、体験したことの発表、
プレゼンテーションによる主体的な学びや論理的思考の育成、
遠隔地にいる人とWEB会議などを使いコミュニケーションをとるなどの交流を通した学びができます。
これまで以上に情報収集がしやすくなり、興味の範囲が広がって子どもたちの好奇心も育まれ創造力も養われるでしょう。

遠隔授業で学校に通えない生徒の学習参加

離島に住んでいる、または不登校などで、やむを得ず学校に登校できない児童生徒へのICT活用も進んでいます。
学校と家庭がつながるオンラインでの遠隔授業により、
授業に遅れをとらない、規則正しい生活習慣が維持できる、
学校にいる児童とのコミュニケーションが可能になる、といったメリットがあります。

活用事例として、同時双方向のWEB会議システムや、クラス管理機能を使った朝の会、
健康観察の実施、大型モニターを使用した授業、資料や動画の共有など。
先生と生徒が、姿を見ながらコミュニケーションをとれることで、
自宅からでも授業に参加しやすく、生徒の孤独感や不安感を軽減できます。

教師の業務負担軽減

ICT活用での業務の自動化により、授業以外の事務作業などの業務負担が軽減できます。
プリントの配布を減らしたり、テストの採点や成績管理を効率化、出欠確認や連絡事項の伝達などがスムーズに。
また、オンライン化もできるため、場所に縛られることなくロケーションフリーで校務ができるようになります。

GIGAスクール構想の取り組み事例

令和2年度の新学習指導要領には、情報活用能力は「学習の基盤となる資質・能力」と位置付けられ、
プログラミング教育・デジタル教科書・遠隔教育・STEAM教育などが追加されています。
現在、各自治体ではさまざまなICT教育が実施されています。
一例として、
・動画を活用したキャリア教育
・他校と接続し交流ができるオンライン授業
・ツールを使用したプログラミング学習
・PCを使用したアンケート調査
・授業支援ソフトを使用したグループワークでのスライド作成
子どもたちの主体的な学びや論理的な深い思考を促し、
他者と協働することで新たな発見や活発なディスカッションが生まれ、創造力を育むことを目指した授業が行われています。

NEXT GIGAでICT教育の環境改善

GIGAスクール構想はICT教育の環境を改善する次のフェーズNEXT GIGAに進んでいます。
見えてきた課題は次の通りです。

NEXT GIGAとは?

NEXT GIGAとは、GIGAスクール構想の第2段階のことです。
GIGAスクール構想によって、1人1台端末の配布、高速大容量の通信環境整備が進められています。
個別最適な学びと協働的な学びの充実を目指してICT教育を行う中で、いくつかの課題が浮かび上がってきています。
そこで、NEXT GIGAでは、表面化してきた課題を解決するために、さらなる環境整備に取り組んでいます。

NEXT GIGAで解決したい課題

NEXT GIGAで解決したい課題には大きく次の3点があります。ここでは、課題について具体的に解説します。

通信ネットワーク環境の改善

1人1台端末の利活用は、自治体によって格差があり、その原因としてネットワークの不具合があげられます。
全国の小中高の学校を対象にした調査では、必要なネットワーク速度を満たしている学校は2割程度でした。
(文部科学省:学校のネットワークの現状について 令和6年4月)
文部科学省では、ネットワーク環境の改善を課題として、100%の学校でネットワーク速度が確保できる環境を目指しています。

教員のICTリテラシー向上

令和5年3月に実施された調査では、授業で大型提示装置を含むICT機器を活用できていると答えた教員が77.0%~87.7%でした。
(文部科学省:学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果)
ICT機器を活用できる教員が不足していることも課題の一つと言えます。
一部の教員に負担が集中していたり、サポートをする地域の人材の活用も不十分な状態になっていたりする自治体もあります。
ICT支援員の配置や、外部講師によるIT研修や授業のサポート体制を整えることが急務となっている状況です。

次世代校務DXによる業務負担軽減

NEXT GIGAでは、教員の働き方改革や、大規模災害などの発生によるシステム障害から、
速やかに回復できる環境整備、教育データ利活用の基盤となるセキュリティ対策なども課題としてあげられています。

ICT機器の活用により校務DXを行い、教員の業務負担を軽減することも課題の一つです。
テストの採点や成績管理、プリントの削減などでの業務効率化、ロケーションフリーでの作業、
場所に縛られない働き方などの改善がされています。

基盤の整備では、2024年から1人1台端末の更新時期に入る自治体もあることから、
スムーズな端末の更新を含め、安全なデータ利活用のための、セキュリティ対策についてもさらなる環境整備が行われています。

多機能な電子黒板 MAXHUB「All in One Meeting Board」の導入で教員の負担軽減

GIGAスクール構想により、全国の教室では電子黒板のほかにプロジェクターやディスプレイといった「大型提示装置」の設置率が高くなっています。
その一方で、ICT機器を活用できる教員の不足により、一部の教員に負担が集中していたり、
サポートをする地域の人材活用も不十分であったりという課題があります。
そのうえ、機能の少ない大型提示装置を使った授業は、外部機器の接続やカメラ・マイク・スピーカーなどの準備にも時間がかかり、
教員の業務負担も少なくありません。

弊社が取り扱う多機能な電子黒板 MAXHUB「All in One Meeting Board」(以下、ミーティングボードという)は、
外部機器との接続が不要で準備時間を短縮、業務を効率化して負担を軽減します。
搭載された高性能なカメラ・マイク・スピーカーを使ったオンライン授業を簡単な操作で開始。
ミーティングボードへの書き込みや消去の操作も簡単で、指や付属のタッチペンで画面に自由に書き込め、
黒板を使用するのと同じような感覚で授業が進められます。

NEXT GIGAでは、1台で複数の機能が使え、教員の負担を解消する電子黒板 ミーティングボードの導入がおすすめです。

ミーティングボードの活用例

ミーティングボードを活用して、次のような取り組みが可能になります。

・Windows対応のツールを同期した質の高い授業
・自宅や遠隔地とのシームレスなオンライン授業
・高性能カメラ・マイク・スピーカーを使ったプレゼンテーション
・メモ転送機能で主体的な授業参加

Windows対応のツールを同期した質の高い授業

ミーティングボードにはWindowsOSが搭載されているため、Windows対応の授業支援ツールをインストールできます。
先生がミーティングボードで操作した内容が、生徒の端末に同期されて双方向の授業が可能。
生徒の端末を一覧表示して、意見の違いについてディスカッションも活発に行えます。
シンプルかつ自由な操作性で、あらゆる教員が簡単に使いこなして授業ができます。

自宅や遠隔地とのシームレスなオンライン授業

自宅や遠隔地とのオンライン授業も画面を共有しながら行うことができます。
ミーティングボードが設置された学校同士では、指や付属のタッチペンで相互編集が可能、自由に電子黒板に書き込めます。
子どもたちが積極的に参加することで、双方向のコミュニケーションが活発になります。

高性能カメラ・マイク・スピーカーを使ったプレゼンテーション

AIが教室の広さに合わせて自動で高音や低音のバランスを調整し、聞き取りやすい音声をスピーカーから出力します。
広範囲を集音するマイクは、スライドを使ったプレゼンテーションのときにも、
廊下からの雑音を取りはらい、話している人の声だけをクリアに遠隔地に届けます。
カメラにもAIを搭載。教室全体を明るく鮮明に映す広角レンズと望遠レンズにより、最適な画角に調整をして映し出します。
自動調整されることで、手動でのフレーミングが不要、準備をする際の手間が軽減できます。

メモ転送機能で主体的な授業参加

タブレット端末でミーティングボードに表示された二次元コードを読み込み、
ミーティングボードに意見を書いたメモの送信ができます。
手を挙げて発言がしにくい場面でも、安心して気軽にアイデアや意見を出せるようになり、
子どもたちが主体的に参加しやすく思考力が育ちます。

まとめ

GIGAスクール構想は、子どもたちがこれからの社会で必須とも言える「情報活用能力」を身につけるための、
ICT教育を中心とした個別最適化を目指す取り組みのことです。
各自治体では、1人1台端末の配布や、さまざまな取り組みを行いGIGAスクール構想を進めています。
ICT教育を通じて、より主体的で協働的に学習し、深い思考力・創造力が育まれるでしょう。

2024年からは、端末の切り替え時期を迎える自治体もあり、NEXT GIGAとして表面化している課題の環境改善に取り組むフェーズに入りました。
NEXT GIGAでは、ネットワーク環境の改善や教員のICTリテラシー向上、業務負担軽減の校務DXなど、
さらなる進展に向けてこれらの課題解決に向けた取り組みが行われています。

1台で多機能な大型提示装置ミーティングボードは、外部機器との接続が不要で準備時間を短縮、業務を効率化して負担軽減を実現します。
端末の更新を行うこのタイミングに、大型提示装置の見直しをしてみましょう。

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