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2024年04月11日
「会議室のケーブルが煩雑で準備や片付けが大変」「PCの画面を大きなディスプレイに映したい」
――そんな悩みを抱える従業員の方も多いのではないでしょうか。
ワイヤレスディスプレイなら、こうした課題をスマートに解決できます。
無線での画面投影により、会議もスムーズに進行。社内のコミュニケーションも活性化するでしょう。
この記事では、ワイヤレスディスプレイの導入を検討中の皆様へ、ワイヤレスディスプレイの基礎知識から実践的な導入のステップまでをわかりやすく解説します。
ワイヤレスディスプレイとは、無線でデバイスからディスプレイに画面を投影する規格の総称です。
従来、パソコンやスマートフォンの画面をディスプレイに映し出すには、HDMIケーブルなどの有線接続が必要でした。
ですが、ワイヤレスディスプレイ技術の登場により、煩雑なケーブル接続なしに画面を共有できるようになりました。
ただし、ワイヤレスディスプレイという種類のディスプレイがあるわけではなく、その多くが通信用の端末を介する必要があるのが現状です。
この記事では、ディスプレイにワイヤレスで画面投影をする端末などの総称として、ワイヤレスディスプレイと呼ぶことにします。
ワイヤレスディスプレイは、主に会議室やオフィスでの利用に適しています。
プレゼンテーションや会議での資料共有、グループでのブレインストーミングなど、さまざまなシーンで活躍することでしょう。
無線接続により、スムーズな情報共有とコラボレーションを実現し、業務効率や生産性の向上が期待できます。
また教育現場でも、ワイヤレスディスプレイは大きな役割を果たします。
講師がパソコンやタブレットの画面を大型ディスプレイに映し出すことで、より分かりやすい説明が可能になります。
生徒たちもワイヤレスで自分のデバイスの画面を共有できるため、発表や討論がスムーズに行えます。
ワイヤレスディスプレイを実現する方法は、大きく分けて4つあります。
Miracastは、Wi-Fi Allianceという団体が策定したワイヤレスディスプレイの標準規格です。
対応デバイス間で直接通信を行うことで、画面全体を送信できるのが特徴です。
WindowsパソコンやAndroidスマートフォン、Fire TV Stickなど、幅広い機器がMiracastに対応しています。
Miracastを利用するには、送信側(パソコンやスマートフォン)と受信側(ディスプレイやテレビ)の両方がMiracastに対応していることが必要です。
対応機器同士であれば、Wi-Fi接続するだけで簡単にミラーリングが行えます。
ただし、Miracastはデバイス間の直接通信であるため、通信品質が安定しない場合があります。
また、コンテンツ保護技術(HDCP)に対応していないため、著作権保護されたコンテンツの再生には制限がある点には注意が必要です。
Miracastと似たような仕組みで、AirPlayとGoogle Castがあります。
AirPlayはApple社が開発したワイヤレスディスプレイの規格で、iPhoneやiPadなどのiOS端末の画面をテレビやディスプレイにミラーリングできます。
Apple TVなどのAirPlay対応機器と組み合わせて使用します。
一方Google Castは、Google社が開発したワイヤレスディスプレイの規格です。
Android端末やGoogle Chromeブラウザから、Chromecastなどの対応機器に画面を送信できます。
AirPlayとGoogle Castは、それぞれ専用のアプリから簡単に操作できるのが特徴です。
動画や音楽などのコンテンツを、ワイヤレスでテレビやオーディオ機器に送信するのに適しています。
ただし、画面全体のミラーリングには制限がある場合があります。
ワイヤレスHDMIエクステンダーは、有線のHDMIケーブルを無線化する機器です。
送信機をパソコンやゲーム機などのHDMI端子へ、受信機をディスプレイやプロジェクターのHDMI端子へ、
それぞれ接続することで、最大数十メートル離れた場所でも画面投影が可能になります。
ワイヤレスHDMIエクステンダーは、Miracastのような規格に依存せず、幅広い機器で利用できるのが特徴です。
また、有線のHDMI信号をそのまま無線化するため、高い画質と低遅延を実現します。
HDCPにも対応しているので、ブルーレイなどの著作権保護コンテンツも問題なく再生できます。
ワイヤレス投影機能を内蔵したディスプレイも登場しています。
このようなディスプレイは、独自の無線規格に対応しており、送受信機を別途用意することなく、ワイヤレスで画面の投影ができます。
ワイヤレス投影対応ディスプレイは、導入が簡単で利便性が高いのが魅力です。
例えば、MAXHUB「ミラーリングディスプレイ」では、付属のワイヤレスドングルをパソコンに接続するだけで、簡単にワイヤレスでの投影が可能です。
会議室などに常設しておけば、いつでもスムーズに画面共有ができるでしょう。詳しくは記事の後半でご紹介します。
ワイヤレスディスプレイを社内に導入することで、以下のようなメリットが期待できます。
会議室やオフィスのディスプレイまわりには、HDMIケーブルやパソコンの配線が複雑に絡み合っていることがよくあります。
ワイヤレスディスプレイを導入することで、このような配線の煩雑さから解放されます。
机上がスッキリとするので資料を広げるスペースを確保できたり、ディスプレイまわりのレイアウトを自由に変更できたりするでしょう。
またある程度の距離があっても、画面投影ができるようになるため、会議のスタイルの自由度が広がります。
モニターとパソコン、机などを自由に動かすことで、これまでの会議室のような使い方にこだわらない、自由なオフィススペースの活用にもつながるでしょう。
ワイヤレスディスプレイを使えば、会議の参加者がそれぞれ自分のデバイスから画面を共有できます。
HDMIケーブルを抜き差しする手間がないため、プレゼンターの交代もスムーズです。
会議のためにその都度機器をセッティングする必要もなく、準備や片付けの煩雑な作業から解放されます。
モニターを使う打ち合わせへのハードルが下がり、シームレスに打ち合わせに取り組めるでしょう。
ワイヤレスディスプレイがあれば、少人数のミーティングでも手軽に画面共有ができます。
部屋を予約する必要がなく、その場で議論を始められるため、社員間のコミュニケーションが活性化します。
複数人で同じ画面を見ながらアイデアを出し合ったり、互いの意見を即座に可視化したりすることで、コラボレーションの質が向上します。
情報共有のハードルが下がることで、部署間の連携も円滑になるでしょう。
ワイヤレスディスプレイを導入する際は、以下の手順を参考にしてください。
まず、社内で使用しているパソコンやスマートフォンが、どのワイヤレスディスプレイ規格に対応しているか確認します。
Miracast、AirPlay、Google Castのいずれかに対応していれば、ワイヤレス投影が可能です。
また、会議室やオフィスに設置するディスプレイも、ワイヤレス投影に対応していることが必要です。
対応規格や動作環境を確認し、デバイスとの互換性を見極めましょう。
選定した規格に合わせて、必要な機材を揃えます。
・Miracast:対応のアダプターが必要な場合あり
・AirPlay/Google Cast:専用の受信機(Apple TV、Chromecastなど)が必要
・ワイヤレスHDMIエクステンダー:送信機と受信機のセットが必要
・ワイヤレス投影対応ディスプレイ:付属のドングルを用意
また、安定したワイヤレス通信を確保するため、無線LANルーターの設置や設定も検討します。
電波の届きにくい場所では、中継機を追加するなどの対策も合わせて検討しましょう。
機材の準備ができたら、実際に設置と設定を行います。
ディスプレイとデバイスをワイヤレスで接続し、問題なく画面投影できるかを確認します。
接続方法は機器によって異なるため、マニュアルを参照しながら進めてください。
ドライバーのインストールや、ファームウェアのアップデートが必要な場合もあります。
また、ワイヤレス投影時のセキュリティにも配慮が必要です。
第三者に画面を覗かれないよう、適切な認証設定を行いましょう。
ワイヤレスディスプレイの導入が完了したら、運用ルールを策定します。
とくに下記の項目などは明文化し、社内で共有しておくことが大切です。
・誰がどのような目的で使用するのか
・使用の予約方法や優先順位
・トラブル発生時の対処方法
・機材の管理責任者の設置
また、ワイヤレスディスプレイの使い方について、社員向けの説明会やハンズオントレーニングを実施するのも効果的です。
全社的に活用が進むよう、啓蒙活動にも力を入れましょう。
MAXHUB「ミラーリングディスプレイ」
MAXHUB「ミラーリングディスプレイ」は、鮮やかな映像出力と高音質再生が可能なスピーカーを搭載し、投影に特化したディスプレイです。
ミラーリングディスプレイにはワイヤレスドングルを標準装備。ワイヤレスドングルをPCに挿し、ボタンを押すだけでの簡単操作で、ワイヤレスで画面投影ができます。
サイズ展開は43〜98型までと多彩なラインナップで、会議室での利用をはじめさまざまな場面での活用が可能です。
MAXHUB「ミラーリングディスプレイ」はこんなシーンにおすすめ
• PCの画面を投影したい
• セキュリティ対策のため、社内ネットワークにつなぎたくない
• 会議にも使いたい
ワイヤレスディスプレイは、会議やプレゼンテーションの効率を大きく向上させるためのソリューションです。
煩雑な配線から解放され、スムーズな情報共有とコラボレーションを実現できます。
ワイヤレスディスプレイの導入は、会議の活性化だけでなく、ペーパーレス化や働き方改革にもつながります。
オフィス環境の改善と業務効率の向上を両立できる、効果的な投資といえるでしょう。
ワイヤレスディスプレイで、会議やプレゼンテーションをもっとスマートに、そしてクリエイティブに変えられます。
ワイヤレスの力で、ビジネスのさらなる可能性を切り拓きましょう。