私が代表を務める桔梗太鼓は、塩尻松本を拠点に活動する文房具屋の太鼓連です。
2020年に松本市特別支援学級より、年間を通して小学校で和太鼓講座を受け持たないかというお話をいただきましたが、
この年は新型コロナウイルスの流行により講座自体が中止となってしまいます。
そして翌年の2021年、なんとしてでもこの講座を実現させたい、その思いを強く抱きながら、打開策を模索しました。
私が代表を務める桔梗太鼓は、塩尻松本を拠点に活動する文房具屋の太鼓連です。
2017年より和太鼓という伝統芸能を通じて、地元地域を大切にしながら活動しています。
普段は初心者を中心としたチームと経験者を中心としたチームの2つに分かれて、定期的に演奏活動・イベントを開催しています。
長野県内8校の特別支援学級の約100名の生徒に向けた和太鼓の演奏会も対面で行っていました。
2020年に松本市特別支援学級より、年間を通して小学校で和太鼓講座を受け持たないかというお話をいただきました。
大変嬉しいご依頼で、気合いを入れて準備を進めていたのですが、
この年は新型コロナウイルスの流行により講座自体が中止となってしまいます。
そして翌年の2021年も、なんとか開催できないかと小学校の先生方と協議を重ねますが、
実施に踏み切るのが難しい状況でした。しかし、なんとしてでもこの講座を実現させたい、
その思いを強く抱きながら、打開策を模索しました。
そこで思いついたのが、私が普段本業のマルナカで取り扱っている
MAXHUBミーティングボードを使って実現させる方法です。
コロナによって私たちの生活は一変し、ネガティブな影響も多くありましたが、
その一方で、社会が大きく変化した結果、在宅ワークやWEB会議が浸透するなど、
オンライン開催への追い風もありました。
教育現場でも新型コロナウイルスによる影響は大きく、コロナ後は急速にGIGAスクール構想が進んで行きました。
児童・生徒に一人一台端末が行き渡るよう整備され、それと同時に教室内のICT機器の導入も実現します。
こういった背景があり、今回和太鼓学習を行う8校の各小学校へ、
リモート授業用の設備がどれくらい揃っているのかを確認しました。
そして、それぞれどう操作すれば、MAXHUBミーティングボードをハブにした和太鼓学習に参加できるのかを
説明して回りました。
事前にテストを重ね、ついにオンラインでの和太鼓学習の授業を始めることができたのです。
「できないことを嘆くのではなく、今何ができるのかを考える。」
そうすることで、今まで不可能とされていたことを実現させることができる。
こういった考えは、試行錯誤しながら技を突き詰めていく芸術にも通ずるものがありますね。
通常ストリーミング配信をする場合、音響機器や通信機器をそれぞれ用意し、手の込んだ設定・接続が必要になります。
しかし、MAXHUBミーティングボードの場合は、カメラ・マイク・スピーカーが一体となっているため
用意しなければいけないものが少なく、準備が格段に楽だったのが良かったです。
また、こういった配信の場合、大抵は演奏している側にお客さんの顔は見えない場合が多いのですが、
MAXHUBモーティングボードはモニターも一体になっているので、
相手の顔や反応を見ながら演奏することができたのも非常に良かったと思います。
LIVE配信のような一方通行のものと違い、太鼓の先生たちと会話をしながら和
太鼓の授業を受ける事ができたため、受講した児童のみんなが食い入るように画面をのぞき込んでいました。
実際にお会いできた時には、すでに和太鼓の先生との距離感も近くなっていたので、その後の授業もスムーズでした。
集まって授業を受けるのも大切な事ですが、このような形での開催は児童も非常に楽しく授業を受ける事ができます。
また複数校の学校が集まるとなると、各校が公共交通機関を使ったり、職員の確保をしたりしなければいけないなどの問題が出てきますが、オンラインではそういった心配もなく、時間を無駄にすることなくリモート授業に取り組むことができました。
この活動は地元の新聞にも取り上げていただくことができ、各所から注目を集めました。
「音楽×教育×DX」における、新たなかたちを実現できたのではないでしょうか。
今後もその時々に合わせた方法を取り入れながら、伝統芸能を通じて地元地域と繋がる活動をしていけたらと思います。
桔梗太鼓様 ダウンロード用PDF |