導入事例

ミーティングボード

2025年10月24日

学校法人樟蔭学院 樟蔭高等学校・樟蔭中学校様

オンライン交流会で国内外とつながりを

国内外問わず外部の同年代の生徒と交流が気軽
に始められるような環境構築を求めていました。
ミーティングボードの導入により1台で簡単に
外部とつながることができ、搭載された広角
カメラでスムーズに参加できました。

1 導入前の課題 校外の生徒と気軽に交流できる環境

当校は以前より「インテルSTEAM Lab.実証研究校」として、ICT教育の拡充に取り組んできました。
GIGAスクール構想のもとで整備された1人1台端末にはiPadを採用し、2021年度には3Dプリンターやレーザーカッター、
高性能なグラフィックボードに搭載したゲーミングPCなどを完備した「ICTラボ」を校内に設置。
そして2024年度にDXハイスクールの採択校となり、活用されていなかった部屋を整理し、
補助金を活用して今の「STEAM Lab.」へと拡充しました。

「STEAM Lab.」は、中学一年生の「デジタルものづくり」の授業の他、
放課後に中学一年生から高校三年生までの有志が集まり、様々なプロジェクトを進めています。

その活動の一環として、国内外問わず外部の同年代の生徒と気軽に交流が始められるような環境構築を求めていました。

生徒たちは「勉強しなさい」と言われると、自分たちだけが頑張らされている、抜け道のないトンネルに入れられている…
そのような気持ちになり、精神的な負担を抱えてしまうのではないかと考えていました。

そこで「他の学校ではこんな楽しいことをやっている」「他の学校でも頑張っている子がいる」「抜け道がないのは私たちだけじゃなくて、
皆がそれぞれのやりたいことに向けて頑張っている」と気付ける機会があれば…という想いから、そうした環境構築ができないか、検討していました。

2 ミーティングボードを選んだ決め手 他校との交流や共創が気軽にできる

生徒がスイッチをオンすれば、国内外問わず外部の同年代の生徒と交流が始まるような環境を求めていたため、
カメラ・マイク・スピーカー・Windows OSが一体となっている
MAXHUB「All in One Meeting Board」(以下、ミーティングボードという)に興味を持ちました。

ミーティングボードであれば、WEB会議の参加URL発行や開催だけ教員が対応し、
あとは自由に全国の学校がWEB会議へ参加してもらうことで、
気軽に他校との交流や共創ができるのではないかと考え、導入に至りました。

3 導入後の効果① オンライン交流会での活用

口頭で「他の学校では…」と生徒に話しても伝わりにくいため、
実際にオンライン上で外部の生徒との交流が気軽にできたらと考えていましたが、ミーティングボードなら1台で実現できます。

対面で他校との交流会を実施しようと思うと、予定を1~2か月前から調整をしないと実現できません。
しかし、オンラインならばWEB会議を立ち上げておいて、参加できる学校が自由に参加するという形で、
気軽に外部との交流を実現できます。

先日、全国のDXハイスクール採択校のうち、繋がりがある先生や生徒を繋ぐオンライン交流会「DXカフェ」を開催したのですが、
ミーティングボードに搭載された広角カメラのおかげでスムーズに参加できました。
とにかくオンライン交流会時の準備の手軽さがありがたいですね。

今後は毎週何曜日何時と設定して、電源を入れてWEB会議アプリを立ち上げれば、
様々な学校の先生や生徒が集まってきて、好きに話を始める、というような環境を作っていきたいと考えています。

日本中はもちろん、世界中の学校をぱっと繋ぐことができる、ということを直接生徒に体験してほしいですし、
いきいきと頑張って交流している生徒を見ていると、私自身ももっと活用を推進していきたいと感じています。

  • 「DXカフェ」開催前の様子

  • 対面で外部の方が行う研修でもミーティングボードをご活用

4 導入後の効果② 準備時間を短縮しつつわかりやすいレクチャーへ

現在は放課後の活動での活用が中心となっています。
3Dモデリングのレクチャーや、生徒が作成したモデルへのアドバイスなどに使用しており、
大画面で伝わりやすく、タッチパネルでの操作が直観的で有用だと感じています。

これまでは、小さなモニターか、わざわざプロジェクターを設置して、レクチャーやアドバイスをしていましたが、
ミーティングボードであれば1台で完結するので、準備時間を短縮でき気軽に開始できるのがいいですね。

「STEAM Lab.」にいらっしゃる他の先生からも、「iPadに書き込むのと変わらない使用感だ」と、操作のしやすさやスムーズさが好評です。
文部科学省 情報科のトップなど、様々な方が当校に来校されますが、ミーティングボードはお褒めの言葉をいただくことが多いですね。

ミーティングボードを導入するまで、ノートパソコンに大型モニターを接続すれば十分だと考えていたこともありましたが、
ミーティングボードを使用し始めてみると、その配線作業が私の中で億劫に感じていたということに気づけました。
慣れから課題を課題として認識できていない先生は多いと思うので、ミーティングボードのような商品を活用してみることが、
「気づいていなかった労力が実はあった」ということに気づくきっかけにもなるのではないでしょうか。

  • ミーティングボード上で3Dモデリングソフトを操作する様子

  • 放課後に「STEAM Lab.」へ集まった生徒たちの様子

  • 3Dプリンターで作成したオリジナルのワイヤレスドングル立て

5 今後の展望 国際交流の窓口に

今後は作業指示の際の大画面モニターとしても常用活用していくほか、オンライン交流会での活用が主になると思います。

引き続き「DXカフェ」を開催して全国の繋がりがある先生や生徒をつないでいきたいですし、
韓国・台湾・香港・オーストラリアなど、時差の少ない国にある姉妹校との国際交流の窓口にも活用できたらと考えています。

気軽に海外の学生と交流ができるようになって、ゆくゆくは海外の学生と共に何かを生み出せるといいですね。